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「ドリーネの追跡 −山口の巻−」


監督:青野 暉
脚本:田村 多津夫・青野 暉

主なゲスト
寿旅館のおかみ・・・野口ふみえ


山口県に入ったケー100は順調に市内を走っていた。
すると突然K-100が勝手に急停車、見ると一人の少年(チー坊)が春日橋のたもとで泣いているではないか!
放っておけない紋太は早速降りてチー坊のところへ。聞くとお兄ちゃん(ショウタロウ)に置いて行かれたと言う。泣きやまないチー坊の為に紋太は一緒に探しに行く事になった。

丁度その頃おかみさんんとノブちゃんも山口に到着!早速K-100の捜索を開始する。
そんな事とは露知らず紋太とチー坊は瑠璃光寺ザビエル聖堂とショウタロウを捜していた。

そんなK-100の足取りを追うおかみさん、ノブちゃん、節子。
節子は「あっちこっちグルグル回って何してんのかしら?観光旅行じゃないんだから」とおかんむり。
そんな中、おかみさんは知り合いの温泉旅館「寿」のおかみの事を思い出し早速協力を要請する為に旅館に出向く。
旅館のおかみと合った嘉代、ノブは「紋太くんも子供じゃないんだから」とたしなめられるも自分にも男の子が2人居るからと嘉代に捜索を協力する事を約束する。

一方その頃紋太とチー坊は茂みの中に立つ赤地に三角の頂点が○になってる白抜きのマークの入った旗を発見!
「お兄ちゃんの旗だ!」と駆け寄るチー坊、そこにはショウタロウとその友達2人が探検の為ヘルメットに荒縄という装備に身を固めていた。
そしてぐずるチー坊をしかたなく連れて探検に出ていく少年達。
せっかくチー坊を連れてきた紋太さんは事態が飲み込めず立ち去るしかなかった・・・

そんな中K-100がチー坊を連れていたという連絡が寿に入る。なんとチー坊は寿の息子だった!
「おとなしく塾に行ってると思ってたら・・・」と怒りもあらわに一緒にK-100の所に行こうとおかみ、嘉代、ノブは旅館を飛び出す!

市内を走るK-100にノブちゃんから通信が入り道を引き返す紋太、進行方向は「下関」?
そこに「引き返すつもり?」と現れた節子を乗せて疾走、そんなK-100を見つけて後を追う一同。しかしK-100は煙幕を出してその追跡を振り切った!

そしてK-100の着いた先は「秋吉台」
普通の車じゃここまで来れない。K-100だから来られたんじゃ」と暫く隠れている事にする紋太と節子。
そこに偶然にもいきなり現れるチー坊!
「一度来たかったんじゃ」とはしゃぐノブちゃんを尻目に子供達はこの辺の洞窟に居るはずとおかみと嘉代は車が入れない為馬に乗って秋吉台の中へ入る。
と、煙を発見!「K-100じゃ!」と忍び寄るもそれはたんなる発煙筒だった!

その頃ショウタロウは洞窟探検はあぶないからやめろ、と母親に止められてると紋太に言うと紋太も危険だと言う。しかし
「紋太さんもタカシくんの代わりにK-100で旅してるんだろ。僕たちは洞窟探検をしたい!同じ事じゃないか!」
と子供言い負かされていた。

そこに馬に乗ったおかみと嘉代が現れ「紋太さんがいいつけたな!」と罵倒するが節子が「紋太くんもお母さんに追われてるのよ」と共同で逃げる作戦を立てる。ケー100発見!と嘉代は馬を走らせようとするがこの馬は走らないようにしつけられていた。それでも先回りしてK-100の前に現れる嘉代。
しかしK-100にはショウタロウとチー坊は乗っていなかった!
「この辺り一帯は包囲されているからおとなしく帰ってこい」ととんでもない事を言う嘉代に
ここで捕まったら薩摩隼人じゃなかと逃げ回る紋太! カウボーイよろしく投げ縄でK-100を捕まえようとする嘉代とおかみ。
そんなドタバタの最中チー坊が岩から落ちて腕を骨折してしまった!とショウタロウが紋太の所にやって来る。
早く病院に連れて行かなくてはと捕まえたK-100を使って車まで運ぶ事になり、しぶしぶ縄をはずす嘉代。

そしてK-100は秋吉台をぶっちぎりチー坊を乗せて駐車場まで突っ走る!
そして車にチー坊を乗せると後ろから追ってくる嘉代とノブちゃん。
「僕の役目は終わった」と逃げ出す紋太!
旅館の車で追おうとするが「これから病院行かなくちゃ行けないから、二十歳すぎれば子供じゃないの、紋太くんの好きにさせてあげなよ」と置いて行かれる嘉代。
「紋太〜」と走るK-100を追っかける姿にK-100の写真を撮っていた節子は
「我が子を思う母心か、ナンセンスなおっかさん」
とにべもない・・・
そして嘉代は又しても持病のシャクを起こし追跡を断念するのだった。

そんな事を知ってか知らずかK-100の旅は続く、その疾走する姿がストップモーションになって
(つづく)


さて今回からK-100は本州を走ります。その為か前回からオープニングにマイナーチェンジがありました。
(前回色々書いていたので書き忘れていました)
おそらく宮崎県で撮られたと思われるビローの生えた海岸沿いの道路を走るK-100のカットが浜辺を走るカットになっています。

今回は何故か野沢那智氏のナレーションがが入らずちょっと寂しかったです。エピソード的には全体に観光色の強く出た追っかけ娯楽編です。山口の名所を回るケー100、秋吉台もよく走行許可が下りたものだと感心してしまいました。なんか時間があれば各話のK-100ロケ地マップもつくりたくなりました。
K-100の煙突が所々色が落ちたのを塗り直した後があらわで痛々しかったのは前回はずして持ち歩いた為でしょうか?
しかし町中で踏切待ちをしているK-100という姿はなかなかシュールな物があります。

さて次回はK-100が初めて海の上を走ります。お楽しみに!

(2002.5/12up)


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