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ところが ところが、隆くん とっても うれしそう、
なぜって、おとうさんは 隆くんの ねっしんさに まけて
ケー100を かいもどして くれたからです。
「うわーい、うわーい!!」
でも、よくみると しゃりんが ありません。
「あれ、おとうちゃん しゃりん どないしたとね!?」
おとうさんは、ケー100が うごかないように とりはずして 
しまったらしいのです。


ぜったいなおしてやる……
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ケー100は しゃりんをとられて まるで ないてるように みえました。
「よし、なにがなんでも なおしてみせる!」
あたりは だんだん うすぐらくなりました。
でも、隆くんは ひとり あぶらに まみれながら、しゃりんのかわりに
タイヤを とりつけようと いっしょうけんめい。
”ガシャン!!” そのとき、とつぜん ジャッキが はずれて みぎあしが
きかいの したじきに なってしまったのです。
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病院では―
隆くんは、みぎあしに ギブスをはめて、しずかにねむって います。
「隆、どうじゃ!? いたむか……。おまえに もしものことが あったら
しんだおかあちゃんも くさばのかげでなくぞ。すきなことしてもよか。
じゃっどん、おとうちゃんを なかすようなことだけは 
せんといてくれ……。」


おじいさんまっててね・・・
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「だいじょうぶだ!! たかしくん。
紋太さまが かわりに うんてんして やるぞーっ!!。」
「ええっ 紋太さんが・・・。」
病院の そとのみちを ケー100が ポッポッーと はしって いきます。
これで やっと おじいさんの もとへ いけそうです。
これから ながいりょこうが はじまるわけです。
きっとピポピポならして いくことでしょうね。
p10
ケー100は、九州から北海道までの ながいながいたびに でかけました。
鹿児島、広島、名古屋、東京……いろんな町を とおります。
いまごろ どこを とおってるかな?
きみのすんでいる町を はしるかも しれない。
そのときは、ケー100を おうえんして やってね!!
「きみの町 とおったときは よろしくね」

 

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