昭和48年(1973年)9月25日 読売新聞
都民版より
[豊島]K100号のお通りだ
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テレビの人気番組「走れ!ケー100」の主役=A石炭運搬用のポンコツミニ機関車「K100号」が、24日午後、池袋駅東口の歩行者天国を中心に繰り広げられた「子供を交通事故から守る」パレード(池袋署などの主催)に飛び入り参加、秋の交通安全運動に一役買った。

この機関車は、かつて北海道・夕張炭鉱を走っていた名物機関車。老朽化しスクラップとして売り飛ばされ、行方がわからなくなっていたが、2年前、めぐりめぐって北九州・博多のくず鉄屋に、ほぼ原形をとどめて生存≠オていることがわかった。この新聞報道で、その昔、機関車を運転していた夕張の老炭鉱夫が「死ぬまでにもう一度運転してみたい」と希望、SLマニアたちが、車両をタイヤに、動力をガソリンエンジンに改修して北海道の老鉱夫のもとに運んでいくという実話が番組化された。その実物は、現在、東北のロケに参加、パレードに登場したのは、実物そっくりの予備用だったが、子供たちの声援は本物並み≠セった。

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