石橋正彦裏話
ペテン師石橋こと、杜沢泰文(現・杜澤たいぶん)様が掲示板に書いてくれている
裏話をお借りしている写真と共に再掲載しています。
 
石橋正彦裏話その16 投稿日:2008年 6月28日(土)16時20分33秒

沖縄ロケーションで 又 正彦がだまされた!

K−100がハブに咬まれるシーンがありましたね。その日ハブセンターからセンターの方と本物のハブを借りて(勿論生きている奴)来てましてね。私、子供の頃蛇に咬まれた事があったんです。

シマヘビという奴で、友達がかまっているのを面白がって見ていると、お前も触って見ろよと言われておっかなびっくり触ったら突然向って来て手を咬まれたんです。無毒の蛇だったんで事無きを得たんですが、それ以来蛇は駄目だったんです。

撮影の時も遠くで見ていたものです。前日はハブセンターでのマングースとハブの格闘シーン、自転車で血清を取りに来るシーンの撮影がありました。展示室でハブがガラスのケースに入っているのは分かっていてもどうしても腰が引けてしまうのです。

第49話、ちょと旅行者風の石橋

 翌日の民宿みたいなホテルの確か昼飯の時、鰻丼が出たんです。

沖縄はやはり独特な味付けで少し閉口気味でしたので久しぶりに食べる鰻丼に喜んだものです。いざ食べ始めたら料理の仕方が違うのか、いやに硬いんですよ。味付けは、まあ東京と同じ様なんですが、それにしても皮も厚く全体に硬いんです。ホテルのおばちゃんに悪いから、小声で「この鰻丼、硬いですね」とスタッフの方に言うとカメラマンの内山さんが

「正彦。これは鰻丼じゃなくてハブ丼なんだよ。お前知らなかったの?」

「え!! ハブ丼!!! おばちゃん沖縄じゃ鰻丼じゃなくてハブ丼を食べるんだ?」

「???何? そうねハブを食べる人もいるらしいけど、内のはちゃんとした鰻丼だよ」

「内山さん、ハブじゃないってよ! あ!内山さん又だました!」

「まったく正彦、ハブ丼なんてある訳ないだろうよ。ハハハ」

またしても皆に大笑いされたのです。しかしハブ丼なんて聞いてしまったのでもう鰻がハブにしか思えなくなって食べられなくなったのを覚えています。

東京に帰ってからも、かなりの間は鰻丼は食べられませんでした。しばらくしてから渋谷にある「うな鐵」という鰻屋さんに友達に連れて行って貰って、やっとハブ丼の呪縛から開放されたのです。

杜澤さんがハブ丼の呪縛から解かれた創業32年の老舗
渋谷「元祖 うな鐵」

井の頭線の人がほとんど降りない西口改札出てすぐ左のビルの奥にあります。
(写真は2009年1月撮影・開店前に撮ったので看板に灯がともっていません)

・・・そういえば久しく「うな鐵」行ってないなぁ、この店も青春時代の思い出のお店(ハブ丼の呪縛)なんですよ・・・知ってる方もいるのでは。

杜澤たいぶん。