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「 海水浴はいい気持ち −愛知の巻−」


監督:青野 暉
脚本:田村 多津夫

主なゲスト
ミタニさん・・・浜田寅彦


K-100と紋太は愛知県に入り名古屋城に来ていた。
「尾張名護屋は城で持つ、これが有名な名古屋城か」とK-100を止めると「あ、K-100だ!」とあっという間に子供達に囲まれるすっかり人気者のK-100と紋太。すかっり調子にのった紋太は
「格好いいじゃろ!尾張名護屋は城でもつ、このケー100は紋太さんでもつという具合じゃからな〜」
と颯爽と走り去ろうとするがK-100に振り落とされてしまい子供達に醜態をさらす紋太だった。

市内を抜け、旧東海道を走り蕎麦屋に入った途端飛び出して来る紋太!
なんと中で嘉代、ノブちゃんと鉢合わせ!
逃げるK-100を追おうとするがノブちゃんに「まだお蕎麦代払っとらんとじゃ」と言われしぶしぶ金を渡すが嘉代は
「半分しか食べとらんから半分しか払わんでもよか!」
とK-100の後を追いかけるのだった。

そして海岸でK-100に追いつきそうになるがK-100はそのまま海に突っ込んでいった!
初めて海上を走るK-100を見て驚く嘉代、ますますあんな危険な事をさせておく訳にはいかんとシュノーケルと足ひれを付けて海に飛び込むが自分がおぼれそうになりノブちゃんに助けられる始末だった。

そして紋太は三河湾海上をのんびり走っていると立ち往生しているモーターボートに遭遇。
そのままボートを港まで牽引してやるK-100。

その頃港ではこの島の観光資源についてミタニさんを筆頭にあれこれ考えてる最中だった。
そこにK-100がボートを牽引してやってきたので早速K-100に目をつけるミタニ、ミタニはボートの青年、エイイチの父親でもあったのだ。
そういう事もありミタニの家に泊まる事になる紋太だった。
そしてエイイチを乗せて港を走り、そこでK-100について語る紋太。
「このK-100はな、水陸両用の機関車と言うよりは、そうじゃな・・・生き物じゃ!何か危ない事があると急に汽笛を鳴らしたり、止まったりするんじゃ!」

しかしその頃ミタニはいかにK-100を島の呼び物にするのかとホテルのおかみと相談中だった。
するとそこに嘉代とノブちゃんが居合わせたので嘉代とミタニの間ではK-100買い取りの交渉が着々と進行していた。
その事を紋太に知らせようとノブちゃんはトイレと席を立つがすかさず嘉代に止められてしまった。

そしてミタニは紋太に200万の額を掲示するが断られてしまう。
それを聞いた嘉代は「なんと欲のない子か〜」とあきれて自分が乗り出すというがそれを止めるミタニ。
紋太とK-100を手っ取り早く飛行機で北海道まで運んでしまって紋太に目的を果たさせてしまおうと提案。
しかし嘉代は「それじゃ紋太は納得せんでしょ、紋太は自分で運転して北海道までいきたかですよ!」
そして母親が了承しているので力づくでもK-100を奪っていいからと頼む嘉代!

それを聞いたノブちゃんはそそくさと離れて節子を見つけて合流する。
しかし節子は「またあのイモ娘」と踵を返すが追いかけてK-100のピンチを訴えるノブちゃん。

その頃ミタニは紋太を食事に連れ出していた。その間にK-100を分解して飛行機に積んでしまおうという作戦なのだ!
そればかりか嘉代は念のため睡眠薬を盛る事まで提案。そんな事とは露知らずバクバク食事をしている紋太はまんまと寝てしまった。

そしてミタニの家ではK-100を持っていこうと嘉代達がやって来て、それを止めようとしたエイイチは縛られてしまう。
そこでK-100に近づく嘉代だったがK-100の煙幕を浴びせられて近づけないでいた。
そこにミタニも来るがスパナを持った手に蒸気を浴びせられてタジタジ。

節子、ノブちゃんに支えられてやっとの事でK-100の側まで来る紋太はK-100の汽笛を聞いて一気に目が覚め走り出した!
倒れている嘉代やミタニを横目にK-100に駆け寄る紋太。
「もう安心できん、はやいとこ出発しよう」と行こうとするがそこにケイイチの「助けて〜」という弱々しい声が!
縛られてるエイイチを助ける紋太と節子、そんな2人にケイイチは泪ながらに頼んだ。
「父さんを許してよ、町の為によかれと思ってやったんだ」
「解ってる」とケイイチの肩を抱く紋太、K-100に乗っていざ出発!
見送るエイイチの「無事北海道に着ける事を祈ってるからね」の言葉が嘉代の耳に入り慌てて駆け出すが関一発ケー100は行ってしまった。
そんな嘉代にミタニも「紋太さんを行かせてあげなさいよ」と言うが「そうは行きもうさん」としゃがみ込む嘉代。

そんな人たちを後にK-100は海岸沿いを走っていく、その姿がストップモーションになって
(つづく)


さて今回から今まで淡いブルーの長袖Gジャン姿から半袖のシャツにベストにと、紋太が夏服になりました!
本放送ではこのエピソードが7月最初の放送ですし、話数は13話ですが1話の前の特番があったのでこれから2クール目という位置づけなのかもしれません。(実際北海道でおじいさんに会うのも25話ですからそうなんでしょう)

季節柄か海ネタで三河湾の風景が美しく久しぶりに嘉代との追っかけっこが楽しめる回です。
しかしもはやK-100にとっては海上も道ですね。なんの躊躇もなく海に突っ込みますしボートを牽引して港に来たときの「たまたま通りかかった」なんて台詞は余人には言えません!紋太さん、海の上を機関車で走っておきながらそんな事を初対面の相手にさらりと言えるなんざ格好良いぞ!

しかし本当、節子は口が悪い。都会人、マスコミ人っていう位置づけなんでしょうか?
それに対してとことん人のいい紋太さんという一編でした。

※ミタニ役の浜田寅彦氏は2009年10月15日、心筋梗塞のため亡くなりました。享年90歳。

次回のK-100は静岡県です。お楽しみに!

(2002.6/30up)


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