台本との相違点
●ここでは台本と完成品との違いをまとめています。
TOPへ 撮影の思い出へ 台本との相違点 台本から解った事へ
 
じゃ〜ん、これが台本だ!

 まさか実物を見ることが出来るなんて(感涙…)
 
完成品との相違点
 まず目につくのがなんと45話でなく実は46話として予定されてた事が分かります。初めは1話の前の特番も製作上は数に入っているのかと思いましたが、表紙に印刷されている放映日(49年2月22日)は実際に次回の阿蘇編が放映された日付ですので、何かの理由で繰り上がったのかもしれません。そしてタイトルは『機関車闘牛計画をつぶせ!』でなく『機関車で闘牛士』でした。
 
 台本上、石橋が闘牛の見せ物をする所が『殉教公園』でなく、ただの『広場』となっていたり、紋太さんが働いてる『イソップ製菓』が『魚市場』、クライマックスの『明徳寺』も『空き地』となっています。
これは、台本執筆時には具体的なロケ地が確定していなかっただけでしょうから特に問題にはなりません。
 
 内容的な一番の違いは闘牛の見せ物をやめさせた後、節子の進言で紋太さんが見物客を一人づつ乗せて公園を廻りますが、台本では紋太さんが石橋の替わりに闘牛をやり、みんなに許して貰うという事になってる部分です。
 
 その他、細かい台詞の直しはほぼ全体に。中でもナオコの台詞はほとんどが後から書き加えられています。
それによりナオコの気持ちの変化が完成品の方がよりわかりやすくなっていました。それにともない比較的あっさり別れていたラストシーンも、ナオコの気持ちの変化に重点の置かれたシーンとして全面改訂されています。
(台本のラストシーンには石橋がいますが改訂版には出ていないので、ひょっとして改訂の理由はスケジュール調整?とも思えますが、もしそうでも結果的に完成品の方がよくなってるので問題無しです)

●送っていただいた台本には、ラストシーンの修正原稿がホチキスで留めてありました。コピーでなかったので1枚づつ手書きで渡されたのか?と思いましたら裏にカーボンの跡がありましたので、この貼られていた原稿を元にカーボン紙で写しを取ったみたいです。コピーでなくカーボン紙による写しという所に時代を感じますね。↓
 
 
 さて、その台本ですが全文採録しました。改訂前のオリジナル通りに採録していますので興味のある方は読んでみて、完成品と比べてみてください。
シナリオ採録はこちらから
第45話のストーリーはこちら
ナオコちゃんのアルバム(2)
(写真全て撮影は橋本様のお母さん)
▲完成品にも台本にもない節子(大川栄子さん)紋太(大野しげひささん)と砂浜での3ショット。スチール撮り?
▲天草五橋でケー100をバックに記念撮影。
左からナオコ、神谷信弘さん、山野辺敦さん、その後ろが高村章子さん。
▲同所にて、全面改訂されたラストシーン撮影中の1枚。
左から高村章子さん、大川栄子さん、ナオコの陰に山野辺敦さん、ナオコ、神谷信弘さん、大野しげひささん
▲同じくラストシーン。「紋太さ〜ん、さようなら〜。」
▲天草五橋での記念撮影(2枚)左から山野辺敦さん、神谷信弘さん、ナオコ、高村章子さん。

TOPへ 撮影の思い出へ 台本との相違点 台本から解った事へ