2
「南の海にを残して −宮崎の巻−」


監督:青野 暉
脚本:高橋 二三

主なゲスト
交番のお巡りさん・・・関敬六


「小学校5年生の末永隆は、スクラップとなっていたK-100を再び動けるように仕上げた。ある日北海道の一老人から隆に手紙が届いた。その老人はケー100の最初の運転手であった。もう一度K-100の運転台に座りたいという老人の訴えに、隆は北海道行きを計画したが足に大怪我をしてしまった。悔しがる隆を見かねた伊賀山紋太は隆の身代わりとなってK-100を北海道へ持っていく事になったのだが・・・さて、どういう事になるやら・・・」

さて宮崎県に入ったK-100と紋太はフリーカメラマンの節子に鵜戸神宮に引っ張り込まれて写真を撮らされていた。「観光旅行じゃないんだから・・・」と言う割には決行楽しそうに見て回る紋太さん。

その頃嘉代とノブちゃんは平和台公園の望遠鏡でK-100を捜していた。元々紋太のやる事に好意的なノブちゃんはどことなく観光気分で浮かれ気味。そんなノブちゃんを尻目に手当たり次第に「K-100の聞き込みじゃ」と張り切る嘉代だが突然、持病のしゃく(!)が出てホテルに直行。

紋太は日南海岸から青島に抜けて野宿できる場所を探していた。
そこに寄ってきてK-100にいたずらしようとした子供達に「このK-100は自動車とかいろんな部品を使って作ってるからどういう性能があるかこのわしにもわからんのじゃ勝手にいじったら何が起きるか責任もてんぞ」と一喝する紋太、「じゃ、汽笛はどうやってならす?」の問いにパネルをバンと叩いて汽笛を鳴らす。と、子供の一人が録音するからもう一度鳴らしてくれと頼む、そんなK-100と紋太を見ているいかにも悪党な2人がいた。

その夜、ハンモックで熟睡していた紋太は昼間の2人組がK-100を持っていったのにまったく気が付かなかった!
翌朝K-100が盗まれた事に気が付きあわてて朝市の人々に「僕の機関車見なかったとですか?」と聞いて歩く紋太さん、交番に駆け込むが頭がおかしいと思われて相手にされず果ては「いい精神病院紹介するから」とまで言われてしまう。

海岸に戻った紋太は早速弱気になり「帰っちゃおうか」とタバコを取る為ポケットに手を入れると隆の写った写真が出てきた。そしてその裏にはおじいさんに当てた隆のメッセージが。
「僕が末永隆です。僕は足をけがして行けません。代わりに紋太さんに行ってもらいます、おじいさんがもう一度K-100の運転台にもう一度座れるように」

それを読んだ紋太は俄然反省してやる気が復活!そこに節子が紋太さんを連れ戻しに来ているおばさんがいるから逃げようとやって来る。
「やばい!お袋じゃ!」
と逃げる節子と紋太さんはかの有名な鬼の洗濯岩を駆け抜け間一髪やりすごす。しかしノブちゃんは紋太と節子が走っていく姿を見つけたが又しても嘉代の持病のしゃくが出て2人を追いかけられなかった。

そして紋太と節子は喫茶店で犯人はSLマニアと断定!勢いSLマニアの所に行こうとする紋太を「どのSLマニアかわからないじゃない」と止める節子、「編集部にSLマニアがいるから聞いてからにしましょう」と電話をして突き止めた一人のSLマニア「宮崎三郎」の所に行くと聞こえてくるK-100の汽笛!「泥棒!」と乗り込むとそれは昨日の子供が録音したテープの音だった。そこで珍しい物は何でも買い、倉に入れて自分だけが楽しむのが好きという珍しい物コレクター「大隅権十郎」の名前を聞きそこに行くとK-100はまさしくそこにあった。

喜んだ紋太は思わずK-100のパネルを叩き汽笛がなって2人組に見つかってしまい大立ち回り、しかし紋太はさすがに弱く逆に叩きのめされてしまう。紋太ピンチ!しかし間一髪という所で又もK-100の汽笛が響きそれを聴きなぜか急に強くなった紋太は悪党2人を叩きのめすのであった。

そして権十郎邸からK-100に乗って行こうとするが権十郎に止められる紋太さん。これは「僕の物で盗まれたもんじゃ」という紋太に証拠を見せろと詰め寄る権十郎。そこで紋太は裏にメッセージの書かれた隆の写った写真(隆しか写っていない!)を渡す。
それを見て、裏を読んだ権十郎は「あんたが紋太くんか?」
「そうです」と言われた途端実にあっさり
「いや、悪かった。わしはダマされたんじゃ」
紋太「じゃ、乗っていってもいいですか?」
権十郎「当然ですよ、あんたのもんじゃないか」
紋太「あぁ、そうか」
2人「ハハハハ」と一件落着!

その頃節子は編集長に言われて都井岬で岬馬の写真を撮らされていた、馬の写真を撮りながらK-100奪還の現場に立ち会えなかった事を悔やむ節子。
そして海岸付近を走り抜けるK-100をノブちゃんが見つけて追いかけるが紋太は気づかない。
とりあえず「あの女が一緒でなかったからえぇ」とおかみさん(嘉代)に連絡に行くノブちゃん。

そしてK-100は西都原古墳群の前を通りかかる。行く先々の写真を隆くんに送る約束をしていた紋太はK-100を降りて自動シャッターで写真に写ろうとした瞬間ズッコケた!その姿がストップモーションになって。
(つづく)


さて2話です。ついに、ついに22年振りに動くK-100を見る事ができました!感無量です。
冒頭、野沢那智さんの名調子を聞いた途端、気分は当時に戻りこの番組を見て野宿にあこがれた事等いろんな事を思い出しました!
(当然ながら1話にナレーションは入りません)

しかし今回の文章ですがなまじビデオを見て書いたのでTVに忠実に(それが目的なんですが)とか、出てきた地名は全部書こうとか思ったせいか説明的というか、勢いが無いというか、かと言って1話は記憶のみなので思い入れが入りすぎてるというか・・・う〜ん文章というのは難しいですね。

という事で次回は大分県です。お楽しみに!(楽しみにしてくれてる人はいるのか!?)

本日からケー100TOPページにイラスト(映像は著作権がありますので)を配置、また専用掲示板を開設しました!感想など残していって下さい。

(2002.4/14up)


放送リストへ                       3話へ