台本から解った事
●ここでは台本から内容以外でわかった事をデータ的にまとめています●
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○まずサイズはB5版、表紙の色はかなり色あせてますが、元々は水色だったと思います。
表紙込み、全部で38p(19枚)本篇30p。(ページ数表記は本篇のみ)

○表紙の後にはオレンジの上質紙2枚で最初の紙にはプロデューサー、企画、脚本家、監督の名前が、2枚目にはメインスタッフの名前が記載されています。
●本編OPにはクレジットされた事はありませんでしたが、このプロデューサーの所にはTBSの橋本洋二氏の名前がありました。

○次のページからは普通の紙になって製作スタッフ、連絡先等の記載されたページ。

○次は主題歌「ピポピポ旅行」と「いいじゃないか」の歌詞がそれぞれ表裏に記載されています。
●ちなみに「いいじゃないか」はサブテーマとなっています。

○次のページではネットワーク一覧が書かれています。
 
走れ!ケー100ネットワーク(全国25局)

毎週金曜19 30〜20 00(10/5〜3/29)
TBS(東京)−CBC(名古屋)−ABC(大阪)−RKB(福岡)−HBC(札幌)−IBC(盛岡)−TBC(仙台)−FTV(福島)
        −BSN(新潟)−SBS(静岡)−RSK(岡山)−RCC(広島)−BSS(米子)−OBS(大分)−MRT(宮崎)
        −RBC(那覇)−UTY(甲府)−KUTV(高知)−TYS(山口)−ATV(青森)

毎週水曜18.00〜18.30(10/10〜4/3)
RKK(熊本)−NBC(長崎)−MRO(金沢)−SBC(長野)

毎週金曜18.00〜18.30(10/12〜4/5)
MBC(熊本)

●台本が後半の物ですので、後半2クールのネットワークという記述です。前半と後半でネット局が違うかどうかは現時点では不明です。

○次はフォーマットです。
                          
走れ!ケー100 フォーマット
トータル29分
オープニングおよびタイトル 提供 CM 本篇(R-1) CM 本篇(R-2) CM 予告 終了テロップ ヒッチハイク
70秒 10秒 30秒   60秒   60秒 30秒 8秒 30秒
シネテープ 26分52秒

@総枠=29'00"
ACM関係=提供+CM+ヒッチハイク(※1)=3'18"
Bオープニング及びタイトル=1'10"
C予告篇=30"
D本篇(R-1+R-2)=24'02"
Eシネテープ(※2)=26'52"
F予告篇は別ロール。音はOPT(※3)のみ(ただし本篇つなぎ込みの事)

●以上、記載の通りまんま転載ですが、表の、分、秒表記は記号でなく漢字に直しています。

(※1)ヒッチハイクというのは業界用語で、スポンサーが番組の終了のクレジットのすぐ後の枠で出すCMの事を言います。

(※2)シネテープというのは音声のマスターテープ(磁気テープ)の事で、フィルムと同期させやすいようにフィルムと同じ形状をしています。
この記述は『放送時はフィルムに焼き込まれた音声トラックの音でなく、シネテープの音を同期させて放送する』という事を指しています。つまり本放送時はかなりいい音で放送されていた、という事になりますが当時はTV自体の性能が悪かったでの相殺ですかね?シネテープは基本的には本放送の時のみ映像と同期させて使用された後に、プリント焼き込み用の音ネガ作成後消去(使い廻し?)されてしまいます。

●余談ですが昔のTVアニメのDVD化の時には、このシネテープの音を使用というのが書かれた作品がありますが、実写作品ではあまりみかけません。

(※3)OPTですがこれはオプチカル(Optical)の略で、音声に対して使われているので光学録音された音声トラックの事を指します。つまりこの部分の音はフィルムに光学録音された音声しか無いですよ、という意味です。
 Fの記述は『本篇と予告篇は別ロールで存在していて音声のフォーマットも違いますが、放送用としては予告篇を本篇のフィルムの後に繋いだ状態で放送してください』という意味になります。ちなみにCMの間は黒味がその秒数繋がれます。

●本篇と予告篇が別ロールとなると、予告篇は紛失しているおそれが多分にあるという事にもなります。ヘタすると元々本放送用のフィルムに繋がれた物しか存在しないとか…。しかし「水戸黄門」第1部(1969年・C.A.L)のDVDBOX(2003年12/15発売)にも再放送では放送された事のない予告篇が収録されるそうですので、ケー100の予告篇も残っていると信じています。

○さて、このページの裏にはなんと『ケー100号制作チーム』という記述があります。
ケー100号制作チーム

デザイン 佐賀 邦夫
制作    西村 伸明池田 仁吉田 昭二片桐 健之

●「最終回にほえろ!PART3(扶桑社刊・岩佐陽一著)」上で、佐賀邦夫氏が知り合いのアニメーター等に依頼して具体的な名前は覚えていない、という風に書かれていますが、実際は佐賀邦夫氏の単独のデザインとの事です。(佐賀氏に直に聞き取り)
又、この記述の大事な所は実際にケー100を造形したスタッフの方が上記4名の方々らしいというのがわかる事です。

●そして次のページから出演者の配役のページになり本篇という事になります。

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